もう、かれこれ5~6年は前のことだったか、体の不思議を体感したときの話し。
当時、私はまだ会社勤めをしていて、
とある休日、今ぐらいの季節かな暖かくなり始める頃だったか、
友だちと遊ぶ約束をしていました。
その日私は風邪からの病み上がりで、咳が続いておりちょっと快調とは言えない状態。
でも気心の知れた友達なので、予定はそのまま決行。
お出かけの先は、菰野のパラミタミュージアムでした。
ちょうどその時、陶芸のルーシーリー展をやっていたので、
それを目当てに楽しみに出かけました。
行きの車中では話しながらも咳が出たり、なんだかちょっとだけ辛い感じでした。
お昼ごはんを現地近くのゆるい感じのカフェで食べ、
いろいろ話し、美術館へ。
美術館でははっとする程の作品の美しさに見入り、友達と一緒に感動を味わい、
満たされた気持ちになって岐路に着きました。
そして、ふと気づくとさっきまでの、胸や喉の辺りの苦しさが消えている!
咳も治まり、呼吸が楽になっていました。
とても不思議な感じでした。
名古屋から菰野に移動し、
緑の多い土地でいい空気をたくさん吸ったのがよかったのか、
美術館で感動したのが良かったのか、
友だちと思いきりしゃべったのが良かったのか。
いやその全部かもしれないけど、
不思議なくらいに、その時を境に病み上がりの重さがなくなりました。
人の体って不思議。
今でもそう思い、そこに何か惹きつけられるものを感じますが、
当時の体験は今でも印象的で、
今の仕事に至る、ひとつのできごとだったように思います。